王冠をかぶろうとする者、その重さに耐えなさい 『相続者たち』

『パリの恋人』、『シークレットガーデン』、『紳士の品格』などで

有名なキム・ウンスク作家が執筆したドラマで、

韓国上位1%に属する財閥の家で育った10代の高校生たちの話を

盛り込んだ青春トレンディドラマだ。

作品の性向を見ると、韓国版ゴシップガールを標榜したドラマだと言える。

名門私立貴族高等学校「帝国高校」
教訓は「平等・博愛・正義」だが、そこには「葛藤・迫害・不義」を根幹とする

四つの階級が存在する。

企業を受け継ぐ真の財閥2、3世集団である経営相続者集団。

経営権からは排除されたが、生まれた時から大株主である株式相続者集団。

金よりは名誉を重視する法曹界、医学界、学者、政治家の

2、3世集団である名誉相続者集団。

社会的な目のために仕方なく選んだ片親子女、経済的疎外階層など、文字通り社会配慮者集団。

『相続者たち』は、経営相続者集団と株式相続者集団の中間のどの程度の金炭、

骨の髄から経営相続者集団であるヨンド、ラヘル、キムウォン

株式相続者集団のボナ、名誉相続者集団のヒョシン、ミョンス、

4階級のうちどこにも属さないチャンヨン、

ある日突然彼らの中に投げ出された社会配慮者集団のウンサンの話、

そしてその階級を作った親たちの話だ。

すべてを持った18の逸脱は割れたガラスのかけらのようで、

並大抵の18の嫉妬は鋭い刃のようで、

多くのことを享受する18の陰謀は薄くより致命的だ。


彼らの中で壊れ、崩れるウンサンをタンは果たして守り抜くことができるだろうか。

そして翼を持ったからといって皆が天使ではないように、

幸せも条件の問題ではなく態度の問題であることを悟ることができるだろうか。

ある人はこのドラマをシンデレラストーリーと言い、

またある人は最上流層の10代の隠れた物語と見るだろうが、

断言するに『相続者たち』は私たちが今まで一度も見たことのない、

とてもセクシーで邪悪な激情ハイティーンロマンスだ。

米カリフォルニアでサーフィンを楽しみながらやりたいことを思う

存分やっていくキム・タン。

他人から見ればうらやましいことはないが、実はアメリカ留学は自分の意志というより、

グループ後継者を狙う異母兄によって流されたのだ。

幼い年に一人でアメリカに送られたタンは、毎日面白くない日々を生きている。

一方、親の貧しさをまともに受け継いだチャ・ウンサンはアルバイトで学費、

そして生活費まで稼ぐために体が10個でも足りない。

口のきけない母は財閥家の家事手伝いとして働いている。

気難しいが、気弱な財閥の奥様はタンの母親。

仕事を終えて帰ってきた母は、アメリカにいるウンサンの姉が結婚すると言って、

これまで貯めておいた金を全部送るように通帳を渡し、

悔しいウンサンはそのお金を直接渡すと言ってアメリカに行くと宣戦布告をし…

アメリカに行った姉が結婚するということは韓国に戻らないという意味で、

その意味はウンサンが永遠に貧しく生きるべきだということをよく知っていた。

アメリカに行ったウンサンは姉を訪ねるが、

そこには暴力にアルコール中毒者の同居男だけ。

結局姉の大学も結婚も全部うそだったのだ。

ウンサンはそんな姉と会い、姉は母親からもらう金にだけ関心がある。

これをどうやって貯めたのかわかるのか、渡せないと言うが、

その金を奪い逃げるウンサンの姉。

そのすべての状況を見ているタン。

そうして二人の出会いは始まる。

行き場のないウンサンを自分の家に連れてきて過ごすタンは、

時間が経つほどウンサンに良い感情を持つようになるが、

タンに婚約者がいることを知ったウンサンは、これ以上心を開くことはせず韓国に戻る。

韓国で再会した2人は、帝国高校という超エリート高校に一緒に通うことになり、

興味深いラブストーリーが繰り広げられる。