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パク・セロイ
ひざまずかなかったことで退学させられ、
グンウォンに暴行を加え殺人未遂の前科者となった。
暴行によって罰を受ける法、悔しさも後悔もない。
中卒、前科者、すべてを失ってもセロイは折れない。
初恋のスアが住んでいるという梨泰院に行くことになったセロイ。
多人種、世界の食べ物、海外旅行に来たような建物や街並み。
自由な雰囲気のこの街にセロイは惚れてしまった。
しかし、ここはソウルの中心である龍山、その中でも最もホットな梨泰院。
無一文のセロイにはあまりにも高い権利金と保証金だが、
ここで商売を始めると決心する。
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チョ・イソ
勉強なら勉強、運動なら運動、多芸多才な天才のイソ。
母親の並々ならぬ教育のためか、イソの人生観は確かだ。
イソは欲に忠実だ。望むことは叶えてこそ気が済むもの。
名門大を卒業、大企業に就職し、財閥夫と結婚して
成功した人生を生きること。
我ながら退屈なルート。
そんなイソの前に現れた一人の男、自分とは正反対のセロイ。
イソの頭では理解できない状況。
セロイに会いたい、彼が好き。
見るに足らないこの男を大物にすると決めたイソ。
名門大学への入学をあきらめ
タンバムのマネージャーとして就職する。
好きなセロイの頭にはチャンガに対する復讐のみ。
それに嫉妬する。
この邪魔者たちを壊してやると決心する。
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チャンデヒ
激動の時代、鐘路のクルダリ屋台から始まり、今のチャンガまで成し遂げた。
その人生がどれほど熾烈だったか、チャン会長は自らも感心するほどだ。
チャンガは徹底した直列構造の会社、誰もチャン会長の言葉に逆らわない。
そんな彼の前に現れた妙に気に障る若造、忠臣のパク・ソンヨル部長の息子セロイ。
セロイの所信はチャン会長の権威を刺激する。
パク部長の解雇、セロイの退学。
自身の富と権力でセロイのすべてを奪うチャン会長。
だが、その気に障る若造が飲食業界に飛び込み、自分の首を狙っている。
チャン会長は「セロイは雑草みたいだ。
雑草は根こそぎ抜かなければならないし、そうするつもりだ。
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チャングンウォン
チャン会長の長男であり、チャンガの後継者。学生時代、
クラスメートのホジンをいじめていたが、
セロイに怒られ悪縁が始まった。
チャン会長はグンウォンに、チャンガの後継者なら
罪悪感を持たないようにと助言する。
鶏の首を折る時、申し訳ない気持ちはいらない、と。
その後、圧死するような罪悪感から解放され、
さらに暴れん坊となったグンウォンだが、
スアが好きだ。
だがスアといつも一緒にいるのがよりによってセロイ。
二人の雰囲気が妙に感じ、セロイをより嫌悪する。
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国内最大外食企業・チャンガグループに勤める父親の転勤である田舎に引っ越した
高校3年生のパク・セロイ(パクソジュン)は、
転校先の学校で〝神〟と呼ばれるチャンガグループの御曹司
チャン・グンウォン(アン・ボヒョン)に出会う。
正義感の強いセロイはグンウォンの傍若無人な言動に我慢できず、
一発殴ってしまい退学処分。父親は20年間勤めていた会社を辞める羽目になる。
さらにグンウォンが起こした交通事故で父を亡くしたセロイは、
グンウォンに暴力を振るい、刑務所行きとなる。
金がなく、コネがないとあまりに過酷な世の中で
所信を守り続けてきたセロイは、
耐えれば耐えるほどもっと底に落ちる。
チャンガグループを倒すと心に決めたセロイは
遠洋漁船、工場、荒仕事などあらゆる苦労をしながら
7年間稼いだ金で計画通り梨泰院でタンバムという居酒屋を開く。
そこで出会った仲間たちと夢を育んでいくセロイ。
果たしてチャンガに復讐をし、
韓国の料理業界トップになれるのだろうか。